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台湾議員 トランプ習近平電話会談で「一つの中国」言及も米台関係に影響なし

2017年02月12日

【新唐人2017年2月12日】

トランプ・安倍会談が将来の米中関係やアジア太平洋地域に新たな局面をもたらした場合、台湾はどうすればよいのでしょうか。トランプ米大統領が9日初めて中国の習近平国家主席と電話会談を行ったことについて、ホワイトハウスは相手の求めを受けて、トランプ大統領が米国側の「一つの中国政策」を尊重することに同意したと発表しました。台湾総統府は10日、米台双方は密接に連絡を取り合っており、マナーを守って予期せぬ言動を行わないようにしていると述べ、立法委員(国会議員)も米台関係に影響をもたらす可能性は低いと述べました。

 

ホワイトハウスはトランプ・習近平のホットラインによる電話会談の内容について、中国側の求めにより、トランプ米大統領は米国側の「一つの中国」政策を尊重することに同意したと発表しました。両国は双方の利益に関わるさまざまな議題について話し合いを行うとしています。

 

これを受けて台湾総統府は「台米双方は密接に連絡を取り合っており、マナーを守って予期せぬ言動を行わないようにしている」、「台湾の核心的利益とは国家の自由と民主主義の永続を確保することである」、「良好な台米関係、両岸関係を維持することは国家利益にもかなうものであり、地域の平和と安定にとっても非常に重要なことである」と表明しました。

 

民進党議員 蔡適応氏:「台湾とアメリカの間には正式な外交関係はありませんが、非常に堅固な友好関係があり、今回のことでそれが変わるわけではありません。トランプ大統領が今回このような発言を行ったのは心配する中国の要求に応じただけで、台湾政府にとっては単に現状維持を述べた発言に過ぎません。我々は過敏になる必要はなく、むしろアジア太平洋地域に安定をもたらす米中の対話は歓迎すべきものです。」

 

蔡議員は、トランプ・習の電話会談は米台関係に大きな影響を及ばさないとし、ティラーソン国務長官は国会議員からの書面質問に対して台湾に対する六項目の保証を強調しており、台湾人はアメリカの友人であり、取引の材料にはなるべきではないと述べました。

 

米中両国のやり取りを振り返ると、まず8日にトランプ大統領が習主席に手紙を送り、9日に電話会談を行い、10日にホワイトハウスが声明を発表しました。

 

米中トップのやり取りがある中で8日、中国軍機がフィリピンのスカボロー礁上空を飛行、米軍機と近距離で対峙するという事態が発生しました。誰が挑発行為を行ったのでしょうか。

 

民進党議員 蔡適応氏:「中国の内部にはたくさんの『不発弾』がくすぶっています。党内部、政権内部を問わず、国家のリーダーとしての能力と外交関係を安定させる能力を示さなければならないのです。」

 

習近平は政権内部における権力の構築や粛清を行っている最中であり、外交や台湾をめぐる問題では安定を求めており、多くの変化を起こすことはないと蔡議員は指摘しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。                

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20170210/video/190046.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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